こんにちは、ヒデリックです。
「教師は憧れの職業で将来は教師になりたい」
「でも教師ってブラックって聞くけど・・・」
一般企業に8年、教員生活を1年経験したヒデリックの目線から、職業としての教師についてこのブログでは紹介したいと思います。
筆者ヒデリックについて
・大学卒業後8年間一般企業で勤務
・期限付き任用で1年間公立中学校で勤務
・任期終了後学校法人の職員に転職
こんな人に読んで欲しい
・教員を目指している大学生
・教師の道を考えている社会人
職業としての教師はブラックか?
1、教師はブラックか
職業として考えたらブラック企業だと思います。
では、どのあたりがブラック職業だと感じたかを書いていきます。
教師がブラックだと思うポイント
①残業代がでない
②定時の時間に終わらない仕事量
③休暇が取りにくい
④昼休み休憩がない
⑤専門ではない仕事もやらされる
①残業代がでない
ご存知の方も多いかと思いますが、基本的には残業代が出ません。
8:15始業開始、就業が16:45ですがこの時間に終わりません。
ヒデリックの学校の先生は大体7時半くらいまでには学校に来て、準備をしたりしています。
部活動や行事の準備、授業準備などで業務時間外に仕事をしていても残業代は出ません。
もちろん、急なトラブルや保護者対応が時間外でも残業代は出ません。
②そもそも定時に終わらない仕事量
定時が16:45ですが、部活動があると18:30まで生徒対応があります。
そこから、プリントの丸付けや翌日の授業の準備、行事の準備や部活動の大会のエントリーなどの残業が始まります。(16:45から始まっていますが・・・)
もちろん、授業の空き時間に丸付けをしたり、授業準備もそこまで時間を要さないベテランの先生もいます。
ヒデリックは新人だったということもあり、授業準備にはかなり時間がかかりました。
また少人数制のクラスで3学年全部担当していたので、授業の使い回しもあまりできなかったし、授業数も多かったので授業準備で相当な残業をしました。
③休暇が取りにくい
自分の担当の授業があるので、一般企業に比べて休みが取りにくいです。
自分が休む場合は、別の教員に引き継ぎをしなければいけないの、大きな負担を与えることとなるので、物理的にだけでなく精神的にも休みが取りにくいです。
もちろん、どうしても休まなければいけない時は引き継ぎをして休みを取ることはできますが、なかなか言いにくい空気はあります。
ヒデリックも実際転職活動の時には授業を引き継いで休みをもらいましたが、それ以外の休み(振休や有給)夏休みや冬休み、春休みに消化していました。
④昼休み休憩がない
高校であればあるのかもしれませんが、中学校の場合は給食指導という名で給食の時も休まりません。
食後のスタバもタリーズも行けません。
便宜上16:00〜16:45が休憩扱いになっているのですが、休憩を取ったという記憶はありません。
そもそもの給食の時間も短いのですが、生徒の配膳の準備が遅いと5分〜10分で食べて、次は片付けの指導をします。
食事も流し込むこともしばしば…
一般企業に勤めているときは、一旦気持ちのリセットをするのが昼休み休憩だったので、この休憩が教員にはありません。
⑤専門ではない仕事もやらされる
教師の仕事は授業を教えるだけではありません。
部活動も自分の専門ができないこともあります。
道徳や総合的な学習の時間、日本語の授業を担当することもあります。
分掌や教科以外の研修、体育祭や文化祭の指導もします。
2、教師のメリットは?
ブラック職業教師についてお話ししてきましたが、教師にもメリットはあります。
①ある程度年齢と経験を重ねたら給料は平均以上
ヒデリックの同期は一度社会を経験している転職組の教員が多かったのですが、その先生たちの話では給料は教員の方がよかったです。
ヒデリックはというと前の仕事では残業代をまぁまぁもらっていたので、月の手取りは微減でした。
しかし、ボーナスがドーンと出たのと、休日の部活動手当(時給に換算してはダメなやつ)で年収換算では一部上場企業の前職の年収を超えました。
新卒では低いですが、年功序列で給料は上がっていくので、長く勤めるには良いかもしれません。
②出費が少ない
基本学校の中から出られないので、お金を使う機会がそもそも減ります。
給食も1食あたり300円程度なので、1ヶ月6000円程度、一般企業にいた頃は1食1000円くらい外食でかかっていたので、1ヶ月で20000円以上の出費でした。
さらに、一般企業にいた時は自販機やコンビニでコーヒーを買ったりしていたので、一般企業勤務時と比べて出費を抑えることができ、教員時代の1年間は貯金ができました。
③好きな部活動ができれば、好きな仕事が増える
部活をやりたくて教員を目指す人もいるくらい。
好きなことを仕事のひとつとしてできるということは幸せなことでしょう。
④ローンの審査が通りやすい
さすが、公務員と言わざるをえませんが、ローンの審査は非常に通りやすいと諸先輩方がいっておりました。
やっぱり公務員は強いんですね。
⑤子どもたちの成長に関われる
最後にして最大のメリットです。
子どもたちの成長に関われる。
結局ここが教師という職業の最大の魅力です。
ヒデリックもなんだかんだ頑張ってこれたのはこれが大きいです。
教師の何気ない一言で人生が変わってしまうことがあります。
だからこそ、遅くまで指導したり、授業準備をしたり、行事の準備や居残り練習に付き合えたのだと思います。
生徒への思いが大変だった教師生活でも頑張ることができた原動力です。
悪くいうとこの教師の熱意を悪用しているのが、現行の制度だと思います。
教員が働きやすい時代になるといいですね。
<目次>
1、教師はブラックか
①残業代がでない
②定時の時間に終わらない仕事量
③休暇が取りにくい
④昼休み休憩がない
⑤専門ではない仕事もやらされる
2、教師のメリットは
①ある程度年齢と経験を重ねたら給料は平均以上
②出費が少ない
③好きな部活動ができれば、好きな仕事が増える
④ローンの審査が通りやすい
⑤子どもたちの成長に関われる
教師という仕事は本当に素晴らしい仕事だと思います。
大変ですが、本当にやりがいのある仕事です。
これから教員を目指す方々には、リアルを知っていただいた上で、ぜひ頑張っていただきたいと思っています。
教育業界ももっと働き方改革が進みますように。。。
ヒデリック