こんにちは、ヒデリックです。
飛行機の遅延や欠航のことを旅行に行くときはそこまで考えませんが、いざ遭遇した場合何が起こっているのか?どうしたらいいのか?と思う方も多いのではないでしょうか?
ヒデリックは海外の旅行会社で現地駐在員として働いていました。
その中で、フライトキャンセルの対応をしておりました。
また、ヒデリック自身も旅行中に1度フライトキャンセルも経験しました。
その経験をもとにフライトキャンセルについて紹介したいと思います。
普段の仕事は、↓のブログでご覧ください。

フライトキャンセル(飛行機の欠航)
1、フライトキャンセルの理由
①悪天候
台風や大雪、濃霧などが理由で飛行機が欠航することです。
ヒデリックもグアムで働いていた時は、一番この悪天候(台風)が理由でのフライトキャンセルの対応が多かったです。
②機材繰り
機材繰りって言葉は聞いたことがあっても、具体的に何かと言われるとわからない方も多いと思いますが、簡単にいうと使用する機材の遅れや結構です。
例えば、フライトはグアム⇆成田・ホノルル⇆成田の往復で発着していると思っているかもしれませんが、サイパン→グアム→成田だったり、ホノルル→ソウル→成田→ホノルルなど単純往復ではなく他のルートも使われることがあります。
そうなった時、サイパン→グアム間、ホノルル→ソウル間での遅延や欠航が影響をして、グアム→成田や成田→ホノルルに影響することがあります。
③機材トラブル
飛行機のトラブルが原因です。
エンジントラブルだったり、車輪の不具合などの機材トラブルで整備をします。
ヒデリックが遭遇したフライトキャンセルはこの機材トラブルが原因でした。
④ボイコット
日本で手配やサポートを行っている時に、フランスでたまにボイコットが起こりフライトキャンセルが起こることもありました。
2、フライトキャンセルになったらどうなるの?

①日本出発前
キャンセルとなって払い戻しとなります。
または、代替便を利用して出発することとなります。
欠航の理由が航空会社の理由の場合は、航空会社負担でホテルや食事代が用意されることもあります。
悪天候が理由の場合は、自費負担となることが多いです。
②日本帰国前
帰らないといけないので、キャンセルとなって払い戻しというわけにはいきません。
こちらも理由によりますが、航空会社負担でホテルが用意されることもあれば、自分で延泊の手配をしなければならない場合もあります。
旅行会社を利用している場合は、旅行会社がホテルや送迎を手配してくれることもあります。
ヒデリックもこの手配や誘導を現地でやっていました。
3、フライトキャンセル実体験
ヒデリックが実際にフライトキャンセルを体験した時の様子も紹介します。
空港到着後、チェックイン、出国手続きをして搭乗口で待っていると。
「1時間出発が遅れます」とアナウンスが入りました。
この時点では特に細かい説明はありませんでした。
そのため、持ってきていた本を読んで時間を潰すことにしました。
内容は奇しくもオヘア空港で、フライトキャンセルがあって空港に閉じ込められたサラリーマンと老人との出会いから仕事観が変わる講義をしてもらうという本でした。
1時間が経とうとしていたころ、カウンター付近が騒ついてきました。
そして、放送が入りました。
機体のトラブルにより、修理に3時間かかるから$10のフードコート全部で使えるクーポンを配布するという内容でした。

お店で、注文をして、クーポンを超えた1ドルを支払って、座席近くに戻りました。
本も読み終えてしまったし、Wi-Fiは返しちゃったのでやることがありません…
そして、寒い。冷房ガンガンの空港内。流石に半袖短パンでは寒かったのですが、何もありません。。
すると空港スタッフが、電話をし始めました。
(ん?ホテル手配し始めてるな。これはオーバーナイトもありえるか?)
と動向を見守っていました。
そして、3時間が経とうとした頃、カウンターに客が押しかけていました。
3時間が経つまでは対応しない様子でした。
そして、やっと放送が入りました。
「あと1時間を目処に調整します」
1時間20分後…
「最後の調整に入ります。」と放送が入った。
さらに30分が経過…
「成田空港の門限により、本日のフライトはキャンセルとなります。これより、税関を抜けて再度入国の手続きをし、ホテルに移動となります。ホテルの案内、窓口は旅行会社になります」という案内がありました。
すると後ろの女子2人組が、
「やった!明日仕事行かなくていい理由ができた!」
とポジティブ!!笑
「てか、●●(友達と思われる人の名前)すごくない?こんなに世界各地にある旅行会社に勤めてるんでしょ?この旅行会社で申し込んで良かったね」
や
「大変だね〜旅行会社も。航空会社のトラブルで、ホテル用意したりね」
現地でトラブル対応してたヒデリックとしては、初めて聞いたリアルな生の声。
それも割とポジティブな意見が聞けて、あの大変な対応をしてたけど、こういう風に思ってくれてたんだなって思うと、ちょっと救われたというか、大変だったけど、一生懸命対応して、良かったなって思いました。
これ読んでる海外支店の人!
皆さんはいい仕事してるよ!自信持って!!
こうして、入国ゲートをまた出て、荷物を受け取って、空港カウンターで、全員が出てくるのを待ちました。
その後旅行会社から帰りの飛行機の時間の案内があり、割り当てられたホテルに向かい、順々にチェックインをしてきました。
ちなみに、この時は航空会社から$50の現金支給がありました。
そして、翌日深夜にホテルにバスが迎えにきて、早朝に日本に向けて出発をしました。
4、フライトキャンセルの対処法
さてここからは、ヒデリックが実際に体験して感じたこと、現地支店で働いていた経験から対処法をお伝えします。
①落ち着いて情報収集
まずは落ち着きましょう。
そして、情報収集をしましょう。
フライトキャンセルの理由が何かによって、補償の有無が変わってきます。
ミールクーポンが配られたりするので、それを受け取らないと使えないので、アナウンスはちゃんと聞きましょう。
現金支給がされたりすることもあります!
②旅行会社のサポートデスクに連絡
空港などで起こった場合は、空港の情報が最新で正しい情報が多いです。
英語ができない等で不安、何をしたらいいかわからない場合は旅行会社に相談すると良いでしょう。
航空会社に確認をとったりしてくれます。
③海外旅行保険を有効活用しよう
海外旅行保険に加入している場合、遅延や欠航での保証についても確認しましょう。
こちらも加入の保険次第ですが、立て替えたお金が戻ってくることもあります。
レシートと欠航証明書は無くさないように持って帰りましょう。
④1日分の衣服は手荷物に
フライトキャンセルだけでなく、ロストバゲージ(スーツケースの紛失・別の空港に運ばれる)対策でもある、手荷物に1日分の衣服を入れていれば、ヒデリックも空港で寒い思いをしないで済んだかもしれません。
事前に理由や対処法がわかれば、実際に起こった場合も慌てずに対応ができるかもしれません。
もしかしたら、皆さんにとって飛行機の欠航は貴重な経験になるかもしれません。
保険もネット保険でもいいので、加入しておきましょう!
ヒデリック